DISCOVER
THE CLASSIC

シンプルなクラシックカクテルを通して
バーテンダーと出会う

「classic」とは、ラテン語で「一流の品」「最高傑作」という意味を持ち、
様々な業界や芸術の領域で「最も高いランク」を指す言葉として使われています。

カクテルの世界にも、クラシック・カクテルと呼ばれるドリンクがあり、
多くは18-19世紀にレシピが生み出され、今もつくられ続けているカクテルを指します。
当時は今ほど設備や技術が発展していなかったので、数種類の液体を混ぜてつくる
極めてシンプルなカクテルしか存在していませんでした。

現代でもそうしたカクテルがどこのバーでも(メニューに書いてなくても)飲めるのは、
「少ない要素で、いかに最高の一杯を生み出すか」という究極の問いが、
時代を超えてバーテンダーたちの創造性を掻き立て続けているからではないでしょうか。

私たちの人生の在り方も、カクテルのレシピも、
時代の流れとともに、だいぶ複雑なものになってきました。

そんな時代に、「一杯のクラシックカクテル」を媒介し、人とバーテンダーが出会い、
自分の人生における「クラシック」とは何だろうか、と考え、対話する。
そのきっかけを、この第二弾プロジェクトを通して生み出していければと思います。

クラシックカクテルの魅力を改めて「発見」し、自分にとっての最高の一杯を「発見」し、
これからの人生で永く付き合いたいバーテンダー(あるいは最良の友人)を「発見」する。

そんな「Classic Discovery」を、ぜひお楽しみください。

What Is Classic Cocktails?
クラシックカクテルとはなにか?
カクテルの歴史は、「液体の混ぜ方」の複雑化の歴史と言っても過言ではありません。クラシック・カクテルが生み出された当時は、カクテルに使える液体の種類と混ぜる技術が少なかったため、極めてシンプルなカクテルしか存在していませんでした。時代が進むにつれ、より多様な液体や材料を、より複雑に組み合わせることで美味しさを表現し、そこに創造性を見出していこうとする考え方が一般的になってきました。
しかし、今なお世界中のバーでクラシック・カクテルが飲み継がれているのは、「たった数種類の液体で構成するレシピを、いかに自分独自の一杯へと昇華させていくか」ということが、新しいカクテルを生み出すことと同じくらい創造的であるからではないでしょうか。そのような視点で一杯のカクテルを見つめ直すと、あなたにとってのカクテルの新しい意味が、そこに立ち上がってくるかもしれません。
5 Classic Gin Cocktails
基本はここから。5種の名作を知ろう。
定番のクラシック・カクテルの中には、ジンをベースにつくられたものが多くあります。
このプロジェクトでは、SIPSMITHをベースにしてつくることができる、
世界中のバーで飲まれる5つのカクテルをフィーチャーしていきます。
Gin Fizz
ジンフィズ
ジン、レモンジュース、シュガー、そしてソーダという極めてシンプルな材料で作るロングカクテルです。甘み・酸味・苦味のバランス感覚やシェイクの技術が求められるため、バーテンダーの力量が試されるカクテルとも言われます。このカクテルへの挑戦は、バーテンダーが自分自身を見つめ直す行為と言えるかもしれません。
White Lady
ホワイトレディ
ジン、コアントロー、レモンジュースで作る甘みと酸味のバランスが心地よくシャープな飲み口のショートカクテルです。冷たいうちに飲むのが肝心。ロンドン生まれのその名の通りエレガントな印象のカクテルはですが、日本のバーでも根強い人気があり、現代のバーテンダーたちがどう解釈するのか注目です。
Gimlet
ギムレット
ジンとライムジュースをシェイク、とうシンプルでさわやかな味わいのカクテル。チャンドラーの「長いお別れ」によって世界的に有名となったカクテルですが、そんなハードボイルドな印象だけではないギムレットの可能性を様々なバーを通して体験してみてはいかがでしょうか。
Negroni
ネグローニ
ジン、カンパリ、スイートベルモットで作るイタリア生まれのカクテルです。甘苦くて複雑な味わいは世界でもトップクラスに人気があり、近年このシンプルなカクテルに再び注目が集まっています。そんな古くて新しいカクテルを、バーテンダーたちはどのように表現するのでしょうか。
Martini
マティーニ
ジンとベルモットのみで作る、シンプルが故に作り手の腕が試されるカクテルです。ドライな味わいで度数も強いので、お酒に強い人に好まれますが、バーテンダーの個性によってその常識は覆るかもしれません。最高のマティーニと出会うこと、それはカクテルラバーたちのひとつの夢と言えるかもしれません。