大学卒業と同時に都内のラウンジで勤務
その後レストランやバー等で勤務し、新規店舗の開業やメニュー開発等に携わる
谷田 歩
Ayumu Tanita
カクテルを飲み始めた頃はまだ味覚や味の表現の引き出しが乏しく 甘い、酸っぱい、強い、弱い等単純な物でしか味を表現出来ずにいました。 なので作る物の味も甘いか酸っぱいか、そこに付随してアルコールの度数の強弱が加わる形でした。 たまたま外国人のゲストが多く来る店舗で勤務する事が多く、ネグローニのオーダーが良く入る事からこのカクテルについて調べたり、ゲストと会話をしていくうちに仕切りに【ビター&スウィート】という表現を聞くようになりました。 何味か分からなかった味が苦いと表現する事が分かった時に、苦みというのは決してネガティブな物では無いと知りそこからカクテルを作る際の材料選びも大きく変わるきっかけとなりました。 僕はキッチリ濃いめのネグローニが好きなのでカンパリの他にアマ―ロを少量加え苦み、甘さを複層的かつ重厚に仕上げる様に意識しています。 また、ただ濃いだけでは無く、より一体感を出す事と口当たりを良くする事を意識してステアします。 SIPSMITHはその重厚さに負ける事無くしっかりとジンの骨格が残り、ステアしても水っぽくならず、なんなら加水で香りも開く。 まさにこのカクテルの核となり支えてくれるジンだと思います。