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Gimlet ギムレット
秋田エリア
生きるアートの
ギムレット

高橋 恭平

Kyohei Takahashi

秋田県出身。大学進学で上京。美しい所作とバーテンダーの生き方、人間性に魅了され、学業の傍ら入門。その後、Pub&BARの本場・英国に渡り、欧州の洋酒文化、カクテルやウイスキーを学ぶ。様々な人種や文化、宗教に触れ、あらゆる生き方の拠り所としてのバーが必要であることを実感。それと同時に、バーはあらゆる町に必要なのだという強い思いのもと、地元に本格的なバー文化を根付かせたいと考える。現在は、出身地である秋田県湯沢市で、生きるアートと呼ばれるネイチャーアクアリウムを展示した、国内唯一のオーセンティックバー「AquaBar Linden」でマスターバーテンダーとしてカウンターに立つ。
もしもバーテンダーでなかったら何になっていたと思いますか?
当店にも多数展示している「生きるアート」ネイチャーアクアリウムの専門ショップを開業していたのではと思う。生きものと水草が共存する自然生態系のサイクルの中に、人間が程よく関わっていけることが、人の人生に程よくきっかけを与えられるバーテンダーの生き方に似ている。また、色とりどりの熱帯魚や水草の鮮やかさはカクテルの美しさそのものだ。
①で答えた生き方は自分のカクテル表現にどう影響していると思いますか?
カクテルもネイチャーアクアリウムもガラスの中に自分の世界や思いを表現する。それは素材の組み合わせであったり、色のコントラストであったり、バランスであったり。カクテルの創作にどことなく似ているような気がする。「生命の水」を語源とするお酒は世の中にたくさんあるし、水こそ生命の原点であり、癒やしであると思っている。一杯のグラスを通して、ネイチャーアクアリウムのような美しさや癒やし、普段は目にすることができない非日常を体験していただきたいと思っている。
CLASSIC COCKTAIL
Gimlet
ギムレット
ジンとライムジュースをシェイク、とうシンプルでさわやかな味わいのカクテル。チャンドラーの「長いお別れ」によって世界的に有名となったカクテルですが、そんなハードボイルドな印象だけではないギムレットの可能性を様々なバーを通して体験してみてはいかがでしょうか。

イギリス海軍の軍医ギムレット卿から名を冠したこのカクテルと向き合う時、私がいつも考えることは「優しさ」と「鋭さ」の2つである。シップスミスの華やかな香りやほんのりと甘さを加えるシュガーシロップの優しさ、ライムの酸味やオリジナルビターズの鋭さを活かすことが、私のこだわりである。病に苦しむ人に親身に寄り添う医師の優しさは、人生を精一杯生きるお客様に真摯に向き合う、我々バーテンダーの生き方に似ているように思う。さらに、船での航海は潮や風をみながら、たった一本しかない針路を読み切れなければ命を落とす。その一本の針路はまさに錐(=ギムレット)ではないかと思う。バーテンダーとはお客様を優しさで受け止め、お客様が人生の針路を見定めるお手伝いをしている。私のギムレットがお客様の人生にとって、何かのきっかけやヒントになっていることを願いながらカウンターに立っている。

Cocktail
① SIPSMITH V.J.O.P
45ml
② ライムジュース
10ml
③ シュガーシロップ
1tsp
④ オリジナルビターズ(シナモンスティック、グローブ、鷹の爪)
1dash
⑤ ライムピール
SIPSMITHでもう一杯
Twist Cocktail
See Off-見送り-
① SIPSMITH V.J.O.P
45ml
② ライムジュース
15ml
③ ミントチェリー(カクテルピンにさし、最後にグラスに沈める)
1個
④ ライムピール
⑤ ハーフムーンでのスノースタイル(砂糖)