東西バーテンダー特集 #2 – 京都「minibar」奥西敏宏が飲みたいのは誰のカクテル?
東西のバーテンダー同士の関係性を知りたくありませんか?
というわけで、関西で活躍する3名のバーテンダーに、「この人のクラシックカクテルが飲んでみたい」と思う東京のバーテンダーを指名いただく「東西バーテンダー特集」。
2回目となる今回は、カクテルの国際大会で優勝歴がありながらも、バーの枠にとらわれずに自身で事業を展開する奥西敏宏さん(minibar/京都市)に東京のバーテンダーを指名いただき、指名理由やその方との関係性、そして「DISCOVER THE CLASSIC」の5つのカクテルのうちどれを選んで作っていそうか、その予想を語っていただきました。
その上で指名された東京のバーテンダーは、実際にどのカクテルをどのように作成したのか、ご紹介していきます。
奥西 敏宏
Toshihiro Okunishi2015年、自身がプロデュースしたCocktail&Japanese whisky bar“minibar”を京都駅前にオープン。 ワインソムリエやウイスキープロフェッショナルの資格を有し、2017年から参加したメーカーカクテルコンペティションには1年後に国内大会で決勝進出。 その半年後には国際大会ミクソロジー部門で優勝。 2020年には、バー以外の場所で楽しめる新たなドリンク体験を提供することを目的とした自身の会社である「Three Grams」を設立。
奥西さんが指名するのは…「若林祐一さん(Bar 若林/東京・蒲田)」
— 若林さんを指名した理由は?
同い年の友人で飲み仲間でもあり、そして良きライバルでもあるんです。
刺激をもらうことも多く、そんなワカ(若林さん)がどんなクラシックカクテルを作るのか気になりました。
— どのクラシックカクテルを選んでいそう?
男としての渋さがあるから「マティーニ」ですかね。
でもどこか人間的な可愛らしさというか…柔らかさもあるんで、クラシックなマティーニと見せかけて、オリーブにかなりこだわりそうな気がします。ワカは髭がチャームポイントでもありますし、髭にオリーブが刺さってそう…(笑)
— 若林さんとはどんな関係性?
最初に出会ったのは、京都の「BEE’S KNEES」に海外の有名なバーテンダーがゲストで来ていた時のこと。そのためだけにわざわざ東京から来ていて、学ぶことに貪欲な姿勢に感銘を受けました。
彼は元々フットワークが軽すぎるのか、その後はかなり頻繁に京都に来ていて、気づいたらいるし、よく一緒に飲みます。あまり東京のバーテンダーという感じがしないかもしれませんね(笑)
— 若林さんへのメッセージ
「久しぶり!」と言いたいからあまり京都に来ないで…っていうのは冗談で、僕も東京に行けるように頑張るので、また一緒に飲もう。
若林さんが作成したカクテルは…「ホワイトレディ」
若林さん: バーテンダーとして初めて提供した時に「不味い」と言われたという悔しい思い出があり、今までで一番練習したカクテルなんですよ。
僕がイメージするホワイトレディは、そよ風の吹く丘の上で白いワンピースと大きなハットを押さえながら佇んでいる、ジブリの世界に登場するような女性です。でも話しかけると冷たくあしらわれるような、ツンとした部分もある…(笑)そんなイメージです。
だからこそSIPSMITH V.J.O.Pを使ってちょっと強めに仕上げています。だけどハーブリキュールも少し使うことで絶妙な甘苦さも加えて飲みやすくし、仕上げにグレープフルーツピールを振りかけることでそよ風のような爽やかさもプラスしています。
奥西君はよく飲む仲なんですけど、バーテンダーとしては先輩ですし、そんな彼から指名いただけたことは率直に嬉しいですね。
一方、奥西さんが作成したカクテルも…「ホワイトレディ 」
– Recipe –
① SIPSMITH V.J.O.P 50ml
② オレンジキュラソー 20ml
③ レモン 20ml
名前が好き。 そんなホワイトレディーをもっとゆっくり楽しみたいと思い。
着目したのが飲む時間です。 ホワイトレディーって温度が上がると少し甘ったるくなるので シェークした材料をクラッシュアイスたっぷりのロックグラスに。
グラスの上のはドライオレンジで着飾って完成。おうち飲みにも適したネクストスタンダードになって欲しいです。
詳しくは奥西敏宏さんのバーテンダーページをご覧ください。
奥西さんがいるお店
【minibar】
住所:京都府京都市下京区東塩小路町577-2 エムワンビル3F (地図を見る)
営業:20:00~翌2:00 不定休
電話:050-5485-0756
SNS:[Instagram]
若林さんがいるお店
【Bar 若林】
住所:東京都大田区西蒲田7-5-14 シティプラザ蒲田304(地図を見る)
営業:18:00〜翌3:00 水曜定休
電話:03-6424-7346
SNS:[Facebook]、[Instagram]